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エステサロン支援

エステティック業の過去と現状

現在、日本において、女性の約80%程度がエステに興味を持ちながらも、実際には全体の10%程度の女性しか、エステサロンへ足を運んだことがないというデータがあります。なぜ、多くの女性がエステサロンへ通ってみたいという願望があるのに、わずか1割の人しか実際にはエステサロンへ足を運ばないのでしょうか。

その原因のひとつに、エステサロンのもつ、どこか不透明で信頼性にかける印象が関わっていると思われます。
なぜそのような印象を抱かれてしまうのか、それは、日本においてはエステティック業の身分や立場が法的に定められておらず、すなわち、医師や看護師、美容師、理容師のように国家資格として確立していないことが考えられます。
つまり、エステ業=自由業という位置づけで、飲食店のように市や区などから許可をもらう必要もなく、誰にでも簡単に開業ができる状況なのです。例えば、極端に言えば あなたのご自宅の隅で適当なエステ化粧品を買ってきて、見ようみまねで化粧品を塗ってマッサージをして、お金をとってしまえば、明日にでもサロン開業が成立してしまうのです。
これでは、信頼性にかける印象をもたれるのも無理はないのかもしれません。

また、 アメリカやヨーロッパなどの欧米文化と比較した場合、日本では、エステティックのサービスを受けるという文化がまだ定着しきっていないことも原因として考えられます。

しかしながら、例えばネイルサロンなど、一昔前は芸能人や一部の流行に敏感な女性の為だけの贅沢な場所でしたが、現在では一般のOLや主婦、学生の女性が定期的に通う場所として定着しています。

およそ20年前、バブル期の頃にさかのぼると、「エステサロン」といえば、その存在自体が特別であり、贅沢を楽しむごく一部の人々の為のサービスでした。

およそ10年前は、エステティックといえば、痩身、脱毛、もしくは、フェイシャル(美顔)を中心とした、化粧品や美容機器を使用して、施術していくものだけを指していました。

それが 現在では、アロマテラピー(アロマセラピー)、アーユルベーダ、メディカルエステ(皮膚科エステ)、フィトテラピー、バリ風エステ、タラソテラピー、リラクゼーション、免疫エステ、美顔矯正(小顔整体)など、どんどんそのサービス内容が細分化され特化しています。

また、テクノロジーの進化に伴い、現在では、自宅で出来るホームエステなどの美容器具が安価で手軽に購入できるようになり、また美容に敏感な女性が、自宅でアロマテラピーなどを取り入れたりすることも一般的になってきました。したがって、もはや、ただ『プロに任せる本格お手入れ』的な存在のエステティックサービスでは、お客様を取り込む事がだんだん難しくなっているのです。

働く女性が増え、また晩婚化が進むことによって、贅沢をするため、きれいになるため・・・と、『自分で自分に投資する』事が当たり前になってきたため、これからはより、エステティックサービスに対する要求が個性化し、細分化し、専門化してくることが予想されます。

資金力不足は、アイディアと工夫でカバー

他業種店舗の開業と比較すると、サロン開業には資金が多くはかからないのも事実ですが、やはり 「場所代」というコストがかかってくるのは避けられません。
都市部の立地条件の良い路面店や、ホテル、ショッピングセンターやデパートのテナントなどに出店する場合は、安くはありませんが、マンションの一部屋や、自宅の一室を改築して開業した場合、比較的安価な初期費用での開業が実現可能です。

潤沢な資金と顧客がすでにあり、独立と同時に何人かのお客様が付いてくる、エステサロンで多くの売上げを上げた経験がある、エステサロンの経営に携わっていた経験がある・・・という方ならともかく、サロン開業に全ての資金を使い果たすというのは、とてもリスクが高い決断です。

立地条件など考え抜いて契約した手ごろな物件、サロン運営に必要な備品、商材(化粧品等)、施術用ベッド、名刺、お店のカードやパンフレットなどをひととおり用意し、プロのエステティシャンになるための専門学校の学費なども加えると、あなたの貯金はすでにほぼ底をついてしまうのではないでしょうか。

そのような状況でひとまず開業をしたとして、
お店も構え、こだわりの備品も商材、素敵な看板も全部揃え、あとはお客さんが来るのを待つばかり・・・

さて、ほんとうにそううまくいくものでしょうか?

あなたが「こだわり抜いた、憩いのサロン作り」に心血を注いだ事は、当然ながら誰にも知る由もありません。 お分かりの通り、このままでは開店して何日すぎようと誰もお客様は来ないのです。 最初から口コミで沢山集客できるとは思ってはいけません。口コミの効果には無視できないものがあるかもしれませんが、口コミとは、こちらの意思と関わらず自然発生的な要素が多分にあり、そればかりをあてにしていてはいけない集客方法です。

顧客ゼロからのスタートと考えれば、まずは現実的な集客マーケティングからはじめなければありません。集客方法は、チラシ、タウンページ広告、ポスティン、雑誌、タウン誌、フリーペーパー、インターネットなどの各種広告・宣伝媒体を利用するのが一般的です。

インターネットで上手に宣伝・広告が出来ればよいですが、エステティック業界は大変競争が激しく、なかなか多くの人の目に触れる事は簡単ではありません。しかしホームページなどは、低コストでの運営も可能ですので、うまく利用し成功すれば、限りなく低予算の広告宣伝費で多くの見込み客を得られます。

その他の広告費はそれなりにかかります。開業して間もなくは、宣伝・広告費に多くの費用がさかれ、さらに既存客がないので、開店後3ヶ月くらいは、支出の方が多いとみて間違いありません。

以上のことから、開店までに全ての資金を使い果たしてしまうサロン作りでは長続きしないので、余裕をもった予算捻出を心がけましょう。

例えば 備品などは、中古などの安い家具を利用するなどと工夫をする事によって準備コストは大幅に削減することができます。
またパソコンを使用して、ショップカードやパンフレット、広告などのレイアウト、アイデアなど自分で考えることで、コストダウンのみならず集客効果も期待できるでしょう。

開店準備でもっとも大切なこととは

多くのエステサロンからあなたのお店を選んでいただくには、「個性」や「特徴」が必要だという事をお話しいたしましたが、あなたのサロンが選ばれるということには、あなたがどのようなお客様に来ていただきたいかという『客を選定する、選ぶ』という事も必要になってきます。

「店(サロン)が客を選ぶなんて!」 と驚かれたかも知れません。しかし、エステサロンはこれからの時代、専門化して、特化していく、ニッチ(隙間)を狙っていかない限り、知名度や広告宣伝費の大きく上回る、大手チェーンサロンに勝ち目はないのです。誰をターゲットにするか、(年齢、職業、年収etc)をはっきりイメージすれば、お客様を選ぶ店になっていきます。自然とお客を選ぶお店は、お客様から選ばれるサロンとなっていくのです。

さて、いよいよ念願のサロンがオープンしました。あとは、1年後、2年後倒産・閉店なんて事にならないように運営してゆかなくてはなりません。
あなたや従業員が十分食べていくためにも、儲ける繁盛サロンにするための必須条件を、『勝ち組サロンへ変身しよう!』で学んでいきましょう

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